ネスプレッソは完璧なコーヒーの代名詞となるべくブランド確立と成長を目指し、ハリウッドスターを起用したグローバルキャンペーンが多くのマーケットで成功を納めていましたが、日本市場はその例外、と市場調査は指し示していました。日本のターゲットにはアプローチを追加する必要性があると考え、アド・コムグループでその戦略的方向性が検討されました。
日本の消費者においてはプレミアムブランドを嗜好する場合、その製品やブランドに対する厳しさは顕著で、ブランドが好感を持たれるためには信頼性、革新性など様々な見地からの要素を満たす必要があります。ブランドへの親近感、強い支持を獲得するためにはいかに消費者からの理解、共感を得るかにかかっています。
アド・コムグループでは、ハリウッドスターで獲得した認知を活かしつつ、ブランドの一貫性を保ちながら、購買に結びつけるコミュニケーションプログラムの開発に着手しました。
私たちのアプローチはハリウッドスターを起用したキャンペーンと「日本市場のターゲットに根ざしたコミュニケーション」とを融合し、ネスプレッソブランドの理解を深化させ、ブランドへの憧憬を創出するところから始まりました。
メディア、消費者への試飲会、他のプレミアムブランドとのタイアップやインフルエンサー活用などを軸とする戦略的なキャンペーンの構築を目指しました。
堅固なデジタルプラットフォームを構築した結果、ターゲットへの継続的なアプローチを可能にし、ネスプレッソのマーケティングプランとも整合性の取れた季節性あるキャンペーンやプロモーションを開発、実施へと至りました。